謹啓
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび第 28 回日本薬剤疫学会学術総会の会長を拝命致しました京都大学の中山健夫と申します。
本学会は1995年の発足後、国内外の薬事規制に立脚し、疫学の手法を活用して医薬品・医療機器の適正使用から医療の質・安全性・効率性・信頼性の向上に関わる研究領域を開拓してきました。近年ではさらに、革新的な医薬品・医療機器開発の展開、薬事承認前後を通じた様々な法制度の整備・変遷、各種データベースの充実やデータサイエンス手法の発展、医療経済的課題の増大など、薬剤疫学に期待される役割と向き合うべき領域は急速に拡大しています。
本学会の学術総会は、2019年に川上浩司会長(京都大学)が「医療リアルワールドデータ時代における国際連携と薬剤疫学」のテーマで第25回学術総会と第12回国際薬剤疫学会アジア会議(ACPE)を共同開催され、コロナ禍を経て2021年に漆原尚巳会長(慶應義塾大学)が “Regulatory Science Meets Epidemiology”をテーマに第26回学術総会、続いて2022年は鍵村達夫会長(神戸医療産業都市推進機構医療イノベーション推進センター[TR])が「薬剤疫学の再定義」をテーマとして第27回学術総会を開催されました。
本年は「薬剤疫学~これまで・今・これから~」をテーマとして京都大学百周年時計台記念館で11月16日(木)-18日(土)に学術総会を開催させていただきます。多くの方々のご関心を集めることができる魅力的な学会とするよう鋭意努力してまいります。つきましては、第 28 回学術総会にみなさまからのご参加をお願い申し上げる次第です。
謹白
2023年6月吉日
第28回日本薬剤疫学会学術総会
会長 中山 健夫
京都大学大学院医学研究科
社会健康医学系専攻 健康情報学分野